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書籍・雑誌

2010年2月16日 (火)

ディック・フランシス追悼

競馬ミステリーの大家、ディック・フランシスの悲報を聞きました。
彼の新作がもう読めないのか…と思うとしょんぼり。息子さんが遺志をついで競馬ミステリーを書いてくれるようだけれど、それはまた別物だからね。

さてはて。
ディック・フランシスの作品は、私の中では北方謙三のブラディ・ドールや池波正太郎の鬼平犯科帳と同じ場所…男による男に萌えるための小説にカテゴライズされております。
しかし、女が読んでも面白いんだな~これが!
彼の小説は例外なく

思いもよらぬことでプライドがへし折られる英国紳士→問題解決に乗り出すも、肉体的/精神的苦痛を受ける→精神力と頭脳でそれに打ち克つ→問題解決!(基本ハッピー若干ビター)

というパターンなんですが、この「肉体的/精神的苦痛を受ける」フェイズの描き方がとてもすばらしい。こんな辛いなら、もう止めたい…とフラフラしながらも、歯を食いしばってやり遂げようとする英国紳士の姿は何冊読んでもいいものでした。いぬまゆ思わずえびす顔。
「頭脳での解決」フェイズもなるほどなぁ~と思わせつつ、派手でカタルシスある謎解きが多くてドキドキワクワクさせられます。
人物描写もすばらしい。揺るぎない正義感をもちつつ他人に押しつけがましくない・うっとうしくない主人公が書ける作家って、なかなかいないと思うんだよなあ。
彼の世界観(世界はくそくだらないし汚いが、しかしそこには守るべきものや、大切にしたいきらめきもあるのだ)も好みだ。

みんな読むといいよ。競馬がわからなくても楽しめます。競馬がわからない私が言うんだから、間違いナス。

個人的なお勧めは「大穴」「利腕」「証拠」。
「敵手」は高坂先生が好きな人にお勧めかな~。でも大穴と利腕を読んだ後の方が楽しめると思います。

2009年11月29日 (日)

【本・感想】西の魔女が死んだ

傷ついたときに「私が本当のあなたを知っている」(からあなたはだいじょうぶだ)と言ってくれる相手がいるって幸せな事だね。
魔女の最後のメッセージも「だからあなたはだいじょうぶ」と言うことだと思うけれど、自分は「大丈夫」という言葉を求めず他人に与えるのみ…という境地になるには、解脱(ってか、いろいろなしがらみから自立)して魔女にならねばならんよね。
だから魔女修行って話になるのかにゃー。
まあ、西のマゾが死んだってどんな話なんだ~と間違えて本屋に行った私には遠い境地であることは間違いない。

最近すさむ事が多いぜ…って方におすすめしたい。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)